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柔道整復師がキツいと感じる原因とその解決策を元ガチンコ柔整師が解説

柔道整復師の仕事はキツい?解決方法を紹介アイキャッチ画像

柔道整復師として働き始めたものの、「この仕事、いろいろキツすぎるけど本当に続けられるのかな…」と悩んでいませんか?

労働条件や環境、収入、やりがいなど、厳しい現実に直面している人もきっと多いハズ。

ほねたろ

そこで今回の記事では、ブラックな接骨院や陰鬱とした整形外科、ガチンコの職場で柔道整復師として働いたことのある筆者が以下のことについて解説していくよっ!

この記事を読み終わる頃には、今自分が何をするべきなのかわかり、満足のいく未来へ1歩踏み出そうと思えるはずです!

目次

柔道整復師の仕事がキツい理由・原因を知って気持ちを整理しよう

柔道整復師の仕事がキツいと感じる理由はさまざまです。

その理由や原因をしっかりと理解することで、今後自分が取るべきアクションが見えてくるはず。

ほねたろ

ほねたろが実際に働いて感じたことを中心に紹介するよ。僕とまったく同じことを感じている人は、僕と同じように柔道整復師を辞めたほうがいい場合もありそう…。

職場内で感じる肉体的なキツさ

柔道整復師の仕事は「手技」なので、1日に何十人もの患者さんを診ると、肉体的な負担は相当なものです。

プラス、多くの接骨院は休みが1日しかなくて拘束時間も長く、慣れるまで休日は1日まるまる身体の回復に使う、なんてことも。

ほねたろ

整形外科で勤めたときは閉院時間が18:00と短い営業だったし、施術も体力をそこまで使うことがなかったから身体は楽だったなぁ…。記事後半でご紹介する別のキツさもありましたが。

とにかく指圧でグイグイ施術するタイプの院で勤めてしまった場合は、母指の関節(IP・MP・CMすべて)・屈筋群(内転筋や対立筋など)に激しい炎症が起き、朝起きたときに手がまったく開かずに「拘縮起きてない?」と思ってしまうほどに手指を損傷します。

ほねたろ

写真を載せますが、そのときの弊害で左の母指が過伸展するようになりました。こうなったの、最初に勤めたブラック接骨院が原因です。休みの日は両手が使い物にならなくなってましたよ。これ、慣れてるか慣れてないかの問題ではありません。

分かりづらいかもだけど、IP関節が過伸展するようになった。右手は伸展0°です。

技術力のある接骨院に勤めてから初めてわかったことなのですが、柔道整復師の武器は「手や腕全体」です。

指圧ばかり使うのはただ技術力がないことの証明で、手技の“やりよう”はいくらでもあります。

ほねたろ

当時の院長からは「まだまだ手が柔整師の手になってないねぇ~」なんて言われてましたが、今となっては「お前は手の話以前に、柔整師としてのスキルなさすぎだろ」としか思えません。

とにかく、下手な職場に当たってしまうと、必要のない余計な身体のキツさを毎日感じることになります。

職場内で感じる精神的なキツさ

柔道整復師には、業界独自の精神的なキツさがあります。

  • 症状が思うように改善せず、クレームを入れられる(これは9割自分が悪いが)
  • 患者は絶対にどこかしら「負」の感情を持って来院するため、その気に当てられる
  • 主に整復で、患者さんに後遺症を残してしまうのではないかという恐怖感
  • 技術が求められる職場に限り、最初の1~2年間は患者さんからまったく認められず、無力感ばかり感じる(これは仕方のないこと)

上記に加え、もちろん「人間関係に疲れる」という一般的なツラさもあります。

勤める職場によって感じるキツさはまったく違いますが、ケガを診て人に触れる職業である以上、少なからず上記項目はどの職場にも共通するキツさでしょう。

上記のキツさはこの業界にいる以上、絶対に逃れられることはないので、それが嫌なら柔整師業界・医療業界は向いていません。

ほねたろ

とはいえ技術が身につき、患者さんと信頼関係を築ければ、だいたいのストレスはなくなります!院内の人間関係の疲れはあるかもしれませんが、これはどの業界・どの職場でも同じことです。

社会的地位が低く見られがちなキツさ

柔道整復師は医師や看護師と同じ国家資格でありながら、(もちろん難易度が違うため仕方ありませんが)社会的な地位の低さを感じることがたびたびあります。

今や接骨院の数はコンビニの数よりも多く、謳い文句だけが良い雰囲気を醸している、技術のない怪しい施術をする接骨院が乱立しています。

そのため、患者さんの中には柔道整復師のことを「手軽に取れる民間資格」程度にしか思っていない人もいました。

ほねたろ

ほねたろがビックリしたのは、「接骨院って、マッサージしながら患者さんと楽しく雑談しながらお金もらえるんだから、楽な仕事だよね~」って言われたことです。外野からのイメージなんてそんなもんじゃ。ま、最初に勤めた職場にいた頃に言われたから、何も言い返せなかったけどね…

せっかく3年ないし4年も頑張って資格を取ったのに、社会的に低く見られてしまうのは、なんとも虚しい気持ちになります。

金銭面のキツさ

金銭面のキツさは、ほねたろがこの業界を辞めてしまった1番の原因です。

柔道整復師の給与・平均年収は、底辺の仕事なのかと思ってしまうほど低すぎます。

今まで勉学に使ったお金や時間、仕事の休みのなさや拘束時間の長さなど、あらゆる要素を無下にするかのごとく低賃金です。

柔道整復師の平均給与・年収(厚生労働省「job tag」より)
  • 年齢別の年収(全国)
    20~24歳:313.25万円
    25~29歳:390.72万円
    30~34歳:426.46万円
  • 給与額別の人数割合(全国)
    1位:24~25.9万円(約11.08%)
    2位:22~23.9万円(約10.91%)
    3位:26~27.9万円(約10.80%)
  • 平均年収(全国・全年齢層)
    459.3万円
ほねたろ

ちなみに、ほねたろの初任給の手取りは16万円。低すぎない?社会保険でもなくて、バカ高い保険料を少ない手取りから払わないとだし。

毎月給与明細をもらうたび、周りの一般企業に勤める友人と比較して悲しくなっていました。

筆者の所感ですが、給与の低さが社会的な価値の低さを物語っているような気がして、精神的にキツくなって自分で事業をやろうと決意できたのは、ある意味良かったのかもしれません。

将来の不安要素が多いキツさ

柔道整復師は、AIに代替されるような仕事ではないため、仕事としての将来性はそこまで悪くないのですが、不安要素はたくさんあります。

  • 雇われたままだと低賃金のまま一生を終えるのではないか
  • 独立開業してもうまくいかず、潰れてしまうのではないか
  • 今の職場もなくなる可能性があるのではないか

今のまま勤め人でいても、独立開業をしたとしても、どちらにせよ不安要素は拭えません。

不安要素が多くて長期的な人生プランが考えづらいのは、本当にキツいですね。

ほねたろ

ま、今の時代は会社勤めしていてもリスクはゼロじゃないけどねぇ。

キツいとはいえ柔道整復師として働くメリット・魅力もある

柔道整復師はたしかにキツい仕事ではあるものの、働くメリットや魅力、やりがいも多い仕事です。

  • 資格がある以上、職にあぶれづらく同業界内での再就職にも困りづらい
  • 病院・介護・スポーツ現場など、活躍できる場が多い
  • 人から直接「ありがとう」と言われる仕事で、直接社会貢献できる
  • 日々自分が成長していることを感じやすい
  • 独立開業できる
  • 自分の身1つでさまざまな症例に挑めるおもしろさ

この仕事に「おもしろさ」や「やりがい」を感じられるかどうかで、モチベーションの高まりに天と地ほど差が生まれます。

ツラい仕事の中で自分を保つ生命線にもなりますし、この仕事を続けていく中で手放してはいけない感情です。

ほねたろ

ほねたろの場合は、自分がいろんな症例に対応できるようになったときと、「先生のおかげで良くなった!」と言われたときに至上の喜びを感じていましたね。

柔道整復師の仕事がキツいときに環境改善するためのポイント

柔道整復師が「キツい」と感じているものの、今の職場で頑張っていきたいと感じている人は、環境改善を図りましょう。

環境改善をする方法は、どれもシンプルなものばかりですので、ぜひお試しください。

ほねたろ

やっぱりシンプルなことが1番大切だし効果的なんだよなぁ!

トレーニングをして体力をつける

肉体的にキツさを感じてしまう人は、筋トレやランニングをして体力を付けましょう。

先ほどもご紹介したとおり、柔道整復師は1日に何十人もの患者さんを診る「体力仕事」です。

すぐに疲れてパフォーマンスが落ちてしまっては、日々の業務を円滑に終えることすらままなりません。

さらに、柔道整復師は常に知識や技術のアップデートが必要です。

そんなときに体力がないと、業務後やスキマ時間で勉強や施術の練習もできなくなってしまいます。

普通に仕事をするのにも、スキルアップするのにも体力は必須なので、身体のキツさを感じなくなりたいならトレーニングは必ずしましょう。

ほねたろ

あと、骨折の整復時、長時間の牽引が必要なケースがあるので、そのときには力を緩めず牽引し続けるだけの筋力・体力が必要になります。

院の方針に徹底的に従う

院内の人間関係にキツさを感じてしまう人は、とにかく自分を殺して院の方針に徹底的に従うというのも1つの解決策です。

自分の中に、今の職場では到達できないような理想の柔道整復師像や、他人に対する余計な期待値があると、精神的にキツくなってきてしまいます。

今のあなたの立場は“雇われ”であって、自分を押し通せる立場ではありませんし、押し通す資格もありません。

院の方針に徹底的に従ったうえで、より良い仕事をするにはどうしたらいいのか、という部分でのみ自己主張が可能です。

まず上司や院長の言うことには、すべて二つ返事で「はい!」と答え、同じような接客対応、同じような施術をすることで、人間関係に軋轢が生まれづらく、仕事がしやすくなります。

ほねたろ

自分が嫌だなと思う相手でも、気持ちよくノセてあげれば意外と優しくしてくれるようになります。「こいつ、チョロいな」と思いながら、気負わずに人間関係を作っていきましょう。

新たな知識・経験を身につける

患者さんの対応や、院長からの厳しい目つきに不安や恐怖を感じている人は、新たな知識を身につけたり、経験を積んだりして、スキルアップするのがおすすめです。

  • 接客術を身につける
    ⇨ 患者さんからの印象が良くなる
  • 施術技術を身につける
    ⇨ 患者さんに信頼されたり、院長から仕事を任されたりする
  • 医学的知識を身につける
    ⇨ さまざまな状況で、臨機応変に施術・対応できるようになる
  • 業務外でさまざまな経験をする
    ⇨ 話のネタが増え、どんな患者さんにも話を合わせられる

勉強方法はさまざまですが、YouTubeやネット記事を見て学ぶのは極力やめておきましょう。(すべてを悪く言うつもりはありませんが、無料で得られる知識では、ほとんど現場で通用しません)

エビデンスがないものや、実際に症例経験のない人がコンテンツを作成している場合が多いので、ちゃんとした知識を学びたければ、少し高価でも重版している医学書を買うのがおすすめです。

技術・知識を両方得たければ、有料のセミナーに行ってもよいでしょう。

ほねたろ

セミナーに参加するときは、主催者の経歴は重要視してください。7割くらいのセミナーは意味のない変なものが多い印象なので、無駄なお金と時間を使わないためにも、見極められる目を養いましょう。

仕事のために身銭を切れない人は、「技術で飯を食っていくのは不可能」ですので、技術や知識以外の部分で勝負できる方法を考えてみてください。

経験が積めない職場だと感じたら即退職がおすすめ

肉体的なキツさや精神的なキツさは、あるていど自分で改善可能な部分が多いのですが、経験を積めない職場はどうしようもないため、退職を視野に入れましょう。

ほねたろ

外傷の施術経験・整復経験を積みたいのに、外傷がまったく来ない院に勤めていても、時間の無駄になっちゃうからね!

退職後にどの職場・職業に行くかによって、注意するポイントが違うので、詳しく解説していきます。

他の接骨院・整形外科に移る場合の注意点

柔道整復師を辞めず、他院に移る場合は、気にすべきポイントは「自分がしたい経験を積めるかどうか」の1点のみです。

自分の望む職場を探すときには、以下のことを意識しましょう。

  • 気になる院のホームページは隅々までチェックする
  • 可能であれば院長の経歴を名前検索でチェックする
  • 外傷の口コミがあるかチェックする

本当は自分で探すよりも、専門学校時代の教員など、信頼できる人からの紹介が1番確実で安心です。

給与体制や待遇など、新たな職場に求めるものが多すぎるとなかなか理想の職場は見つからないので、目的はできれば1つに絞って転職しましょう。

ほねたろ

全部望める職場は100%ありません!ほねたろは働きやすさは度外視で、技術の取得のみにフォーカスして最後の職場に転職しました。キツかったけど、いろんな経験が積めて大満足だったよ。

医療業界内で他ジャンルに転職する場合の注意点

柔道整復師の資格があれば、接骨院や整形外科以外でも働き口はいくらでもあります。

今と同じように働くのがキツすぎる場合は、医療業界内でも他ジャンルに転職してみましょう。

  • スポーツチーム等のトレーナー業界
  • 介護業界
  • ジム・フィットネスクラブ業界
  • エステ・セラピスト業界

資格を活かしつつも、業務内容はけっこう変わるので、新たな気持で仕事ができるはずです。

当然ながら新しい知識を身につける必要があり大変ですが、キャリアアップする可能性もありますし、もしかしたら眠っていた才能が目覚めるかもしれません。

ほねたろ

特にジムやエステなど、資格がなくてもできる業界では重宝されることもあるみたい。友人談。

今の時代は便利なもので、柔道整復師の転職に特化したサービスがあるので、利用しない手はありません。

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完全未経験の他業種に転職する場合の注意点

まったく異なる業種に転職する場合、柔道整復師で得たスキルはほぼ使えません。(使えても接客術くらい)

接客経験は営業職では活きますが、他の業種を望む場合、転職エージェントに付いてもらうのがおすすめです。

多くの転職エージェントは無料で使えますし、20代なら未経験業種の求人も積極的に紹介してもらえます。

ほねたろ

自分の力のみで転職先を探そうとすると非常にホネが折れるので、効率的に転職活動をするためにも、また転職の成功率を上げるためにも、転職サービスの利用は必須です!柔整師が職探しにホネを折る、なんてギャグみたいなことにならないようにしましょ。

\20代に特化した転職エージェント/

柔道整復師のキツさに関するQ&A

柔道整復師として働いて1番キツかった・ツラかったことは?

ほねたろが1番キツかったのは、患者から訴えられそうになったことです。こちらに非はなかったので良かったのですが、怖すぎて1人泣いた記憶は鮮明に覚えています。詳しいエピソードは以下の記事内に書かれていますので、ぜひご覧ください。

整形外科と接骨院はどっちのほうがキツい?

両方勤めましたが、どちらも別のキツさがありましたね。最初に勤めた接骨院は、毎日拘束時間が12時間くらいありましたし、施術内容はマッサージばかりで保険請求をし、指がおかしくなるくらい指圧ばかりしていました。整形外科は整復ができるかと思いきや、処置はすべて医師が麻酔をしたうえで行っていたため、柔道整復師の出番はなく、リハビリしかできませんでした。リハビリも点数稼ぎのためにダラダラと行い、自然治癒と何ら変わりない、うっすい内容でしかやっていません。これらのキツさがあるのは完全に職場によるとしか言えないので、ぜひ良い職場を見つけてください。

将来的に独立開業を目指さないとキツい?

薄給のままでもいいなら雇用されたままでもかまいませんが、少しでも稼ぐ額を上げたいなら、独立開業はマストかなと思います。リスクはありますが、自分のやりたいことができますし、雇われの身で感じるストレスはないでしょう。形は違いますが、ほねたろもブロガー・ライターの個人事業主として独立しているため、雇われ時代に感じていたストレスはありません。

まとめ

柔道整復師として働いていると、さまざまなキツさに直面することでしょう。

しかし、当然やりがいや魅力のある仕事でもありますし、環境改善ができれば働きやすさも向上します。

ただし記事内で紹介したとおり、経験の積めない職場に当たってしまった場合や、あまりにもキツすぎて仕事のジャンルを変えたい場合は、転職するほかありません。

転職する場合は、ダラダラしていると時間だけが過ぎてしまい、若さという貴重な武器をどんどん捨てていくことになります。

ほねたろ

行動するなら早めに、今日この時からアクションを始めましょう。

\柔整師として転職したい人はこちら/

\未経験業種に挑みたい人はこちら/

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